私は看護学部のある大学に入学し、併設の大学病院で看護実習を行いました。そのため、就職活動を行う際、自分で探すことが面倒であったこともあり、そのまま大学病院へ就職しました。当時は循環器病棟を希望。しかし、人気であったためか、一年目は救急外来に配属となりました。看護師としてのスタート切った私は勤務が終わった後、張り切って勉強の時間を作るよう心がけていました。しかし、そんな生活が長く続くわけありません。大学病院ということもあり、運ばれてくる患者さんは重症の患者さんが多く、あれもこれもと病態から対処の仕方、挿管や薬剤の種類など、慌ただしい現場のなかで覚えることは多々あり、キャパシティがついていけなくなっていました。

なぜ転職を決断したか

他科の看護師さんからはよく、患者さんと話さなくていい、オムツの交換をしなくていいなど羨ましがられましたが、私にとっては逆でした。毎日激務でしたが、二年間はこの救急外来で働こうと決めて頑張っていました。二年が経とうとしていたとき、私は当時のような切羽が詰まったような気持ちはもうなく、忙しさの中にもこの場所で働くことにやりがいを感じていました。あの時に羨ましかった一般病棟も今では興味も湧かず、もっと救急の現場で働きたいと思っていました。ただ意欲があっても体は少々きつく、一度大学病院から離れて他の病院で働いてみようと考えました。そこで私は救急外来が割合盛んな公立病院を探すため転職サイトを見始めました。しかし転職サイトは一般企業と比べ看護師という職種に限定したものなのでなかなか希望にあった病院が見つからず苦戦をしていました。その時発見したのが県の看護協会の求人募集掲示板。ここには自分の県に絞った病院が探せる他、看護協会に掲載されているため安心して探すことができます。そこで私は2つの公立病院に絞り、実際に見学に行き、今に至ります。

大学病院と公立病院どちらが良いのか?

ここからは大学病院と公立病院のどちらがいいのかについて私なりの考えを述べさせていただきます。ただ、あくまでも一般の病棟に勤めていない人の考えなので少し他の方と意見が異なる可能性があります。まず結論から言いますと、今私は大学病院に戻りたいと考えています。もちろん、今の病院は働きやすく、それなりに忙しく、休みもしっかり取れています。ただ、やっぱり物足りなさを感じます。勉強が苦手でなかった、むしろ好きだった私にとってある程度仕事・知識が頭に入ってきた状態になると、やはり公立病院ではやや業務のルーティン化になりがちです。これは全ての公立病院に言えることではないのですが、私の働いていた病院は心臓血管外科がありません。循環器内科はあるため、心筋梗塞の患者さんは運ばれてきますが大動脈解離疑いの患者さんは他に回します。こういった、この患者さんはうちで診れるけどこの患者さんは診れないといったことが起きてしまうのです。大学病院ではそれがなかったため、運ばれてくる患者さんは様々でした。また外傷性の患者さんも受け入れないため、やはり大学病院にいた時の方が1日頭がフル回転していました。さらに、ここまで救急外来で働いてきて、ドクターヘリに乗れる看護師になりたいという目標ができました。そのため、後少しこの病院で頑張って働いたら大学病院に戻ろうと考えています。

最後に

看護師の転職は私は他の仕事と比べハードルが低いと考えています。もちろんそこにはしっかりとした目標や意欲が大切ですが、国家資格を所有している以上、それを無駄にするといった考えを持ってらっしゃる方は少ないと思います。人それぞれによって転職の理由は異なると思います。お給料が高い病院にいきたい、今の病院はスタッフが意地悪だ、都会の病院に行って仕事終わりのプライベートを充実させたいなどなど。しかし、それらに共通して言えることは、病院のサイトを見るだけでなくしっかりと見学に行って病院の雰囲気を確認することが大切です。そのためには一つの病院にとどまるのではなく、学会や勉強会などで周りの病院についての情報網を広げることが必要であると私は考えます。
転職したいと思った方にあまりいいアドバイスはできないですが、まとめると公立病院と大学病院、さらにはクリニックや一般の病院、沢山ある病院の中で自分に合った病院を探し出すことはとても難しいです。ただ、一個でも妥協することでその病院が自分にとっていい病院になることは間違いないと思います。住めば都。一年働いただけではよさはなかなかわかりません。焦らず自分が看護師としてどうありたいかしっかりとビジョンを立てることがとても大切です。私もさまざまな病院のスタッフと刺激し合って、この仕事にとてもやりがいをもてるようこれからも頑張っていきたいと思います。長くなりましたが皆様のご参考になれば光栄です。ありがとうございました。

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