仮想通貨の将来性

ビットコインをはじめとした仮想通貨は、誰もが御存知の通り
21世紀随一の金融技術の大発明であるブロックチェーン技術によって、支えられているわけですが
実際にこのブロックチェーンを使った仮想通貨の発明というのは、20世紀の大発明である核技術の存在感とよく似ています。

20世紀前半の各技術の進展は
核分裂を起こすことによって、ほんの少しの質量のウランやプルトニウムから莫大な量のエネルギーを取り出すことに成功しました。

その桁違いのエネルギーの大きさと安価さは
世界中の国の資源政策を一変させるほどでした。

そして、それと同じような形で
ブロックチェーンを利用した仮想通貨という物も
通貨というのは大きな政治力や軍事力を持つ国家だけが作れるもので
その維持には莫大な費用と時間がかかるものとされてきた常識を、ほんの数年で根底から覆してしまいました。

ほんの少しの資源と既存のインフラストラクチャーを使って
何百年もの間、金融機関が必死で担ってきた遠隔地同士の送金や、外国為替の両替などの役目の一部を
いとも簡単に引き継いで来ています。

その後の展開もブロックチェーンは核技術と同じ展開を辿り
そのあまりの有用性と効率性の高さのゆえに
原子爆弾が広島長崎の大量殺戮の悲劇を生んでしまったように
仮想通貨の送金の簡便性は、数百億円という天文学的数字の盗難流出事故を引き起こしました。

核技術にしてもブロックチェーンにしても
まだこれらを使うには人間の知恵は
十分に熟しきれていないということなのでしょう。

しかし、いずれにしても
もうできてしまった最新技術をなかったことにはできませんし
核技術がそうであったように
ブロックチェーン仮想通貨の技術もこれからさらに爆発的に進化すると思われます。

ですから、仮想通貨のマーケットの将来性というものを考えてみた時
明るいとか暗いとかという視点は少しずれているかもしれません。

仮想通貨の未来

資本主義の原理によって完成度をどんどん高められて
自動車が馬車を世界中の道路から駆逐したように
仮想通貨はフィアット(リアル法定通貨)を我々の財布から駆逐するでしょう。

実際に世界人口の5分の1を占める中国では
スマートフォンを使った電子決済が、一般庶民にとっても当たり前のものになっていますし
日本においても電子決済や仮想通貨に直接関わるマーケットはもちろんのこと
間接的に関わるアプリケーションや、仮想通貨決済に必要なハードウェアの業界などに
年を追うごとに需要を増やしていくものと思われます。

核技術やブロックチェーンの技術が本当に人間にとって幸福を生むものかどうか
それは誰にとってもわからないことですが
もはや原子力発電所も、仮想通貨での決済も、コストパフォーマンスが断然に高いことから誰にも止めることはできませんし
今後これらをさらに超える新技術が生まれるまでは爆進し続けるでしょう。

ただ問題なのは、先ほどから見てきたように
仮想通貨の市場自体は当分の間拡大し続けるわけですが
仮想通貨はフィアット通貨(リアルマネー)と違って尋常ではなく種類が多いです。

取引所に上場されているだけでも数百を超えますし
仮に取引するものを上位の20位ぐらいに絞ったとしても
使われているブロックチェーンの技術や
バックボーンを支えている組織に多種多様な違いがあるために
投資や投機をする場合には、綿密な準備が必要です。

もっとも、仮想通貨の場合は
どこかの国や団体に存在を依拠している銘柄はほとんどないので
インサイダー取引的なブラックな要素が少なく
投資家自身の知識や取引の手腕によって利益を引き出すことができます。

2017年頃から2018年頃にかけてのいわゆる「億り人ブーム」のような現象が起きたのも
この取引の公平性によるところが大きいと思います。
今までの常識の範囲内の不動産や証券取引では
何と言っても、専門的な情報ソースを持っている人や
スタート地点で資本の大きい人が一方的に有利でした。

今までの投資案件では、年収数百万円レベルの会社員や主婦が「億り人」になることはほとんど不可能でしたが
世界中で365日24時間、仮想通貨の取引が行われるようになったことで
どんな人でも地道に情報を集めて、優秀な機能を持つ仮想通貨を入手していくことで数百倍から数万倍の利益を上げることも可能になりました。

ではその肝心の、利益を上げることができる銘柄とは何なのかということについて考えてみたいと思います。
結論から言いますと2017年あたりまで「爆益」と言われていたビットコインが
2020年以降も相場の中心であるかどうかが鍵になると思います。

仮想通貨の取引について経験が豊富な方はご存知だと思いますが
ほとんどの仮想通貨を取引する場合にはビットコインを介在させて
まずは日本円などのフィアットをビットコインに両替してから取引を行います。

ですからビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインを取引する場合には
特定の仮想通貨対、ビットコインの為替レートで差益を狙うという形になりますので
ビットコインの米ドルや円に対してのレートが、仮想通貨のトレード成績に対してとても重要になってきます。

BTCの現時点での問題

ところがここで問題が1つあって
あくまでも個人的な印象ですが、仮想通貨全体の需要は今後、再びどんどん高まっていくと思うのですが
ビットコインは仮想通貨の中では設計が古い方なので、需要の向上が期待できず、あまり手持ちを増やしたくありません。

どういうことかというと
飛行機に例えて簡単に言ってしまうと
発行総額第1位のビットコインが、20人乗りのプロペラ旅客機だとすれば
発行総額第2位のイーサリアムは、500人乗りのジャンボジェット
というくらいの決定的な速力と運搬力に違いがあります。
送金した場合の着金時間と、一度に送れるデータ量にそのくらいの違いがあるのです。

今のところビットコインは他のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨全般)に対してレート的に優位を保っていますが
ビットコインよりも設計が優秀で新しい仮想通貨がたくさんありますので
長期的に保有するのであれば、先行きが不透明なビットコインを絡めるのを避けて
例えば、イーサリアム対米ドル、リップル対日本円などで保有した方が安全性が高そうです。

今、仮想通貨を飛行機に例えましたが
仮想通貨も飛行機と同じように精密な設計から出来上がっています。
発行総額第3位のリップルのように、世界中の大組織からの需要があり
それが価値の一部を形成しているような例外もいくつかありますが
ほとんどの仮想通貨は設定が優秀か否かによって需要が決まりますので
使い勝手が良さそうで、まだ注目を浴びていないアルトコインを地道に探していくことによって
我々のような一般人でも大きな利益を上げるチャンスが多いのが仮想通貨の将来性の高さです。

まとめ

2017年頃までは一発勝負のイメージが強かった仮想通貨取引ですが
市場が落ち着いた今後は、コツコツとマメに情報を集めて、危険を避けながら広範囲に投資した人が着実に勝ちを広げるマーケットになりそうです。

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