窓とは何か

fxにおける用語の一つである「窓」とは、基本的には週の始まりに出現する、前週とのローソク足とのギャップの事を指します。
・・・と、いっても非常に分かりづらいでしょうから、実際に窓の空いたチャートを見てみましょう。
ユーロドル日足。

2017年4月21日の終値から、休みを挟んで迎えた4月24日の始値が大きく乖離しているのが分かると思います。これが俗に言う「窓開け」と呼ばれる現象です。

窓はなぜ開くのか?

市場は閉まっていた筈なのに、このような窓が開いてしまうのは何故なのでしょうか。理由としてはいくつかあります。
a.イスラム圏の取引。
イスラム圏の国では土日が休日ではなく、市場が開いている所があり、そこでの取引により価格が土日の間でも変動をしている場合があります。
b.特別枠
一部銀行では休みの日でも注文を受け付ける場合があるようです。結構大口の注文が入ったりするみたいです。
c.ウェリントン市場のオープン
私たちが週の始値として見る午前6、7時よりも前にニュージーランドでのウェリントン市場では週始めの取引を開始しています。当然そこでの取引は価格を変動させますから、これもまた窓が開く理由の一つと言えるでしょう。
以上が窓の開く主な要因とされています。
ここで一つ注意しておきたいのは、これらの事情から行われる取引は量が少なく、基本的には価格の変動に大きくは関与出来ないと言う点です。つまり、先程貼ったユーロドルのチャートのように、日足で見てもはっきりと分かるほどの窓開けは、よほど各プレイヤーの足並みが揃っていなければ不可能という事です。具体的には、土日に新規の材料(ニュース)が出てきた、またはあまりにもトレンドがハッキリしている。この2点です。

窓埋めとは何か?

次は窓埋めについてです。窓埋めとは、週の始まりに出来たローソク足のギャップをローソク足が埋める・・・事なのですが、これもチャートを見た方が早いので載せておきます。

ドル円15分足チャート。
1月21日月曜日、午前5時の寄り付きでは前週の終値とのギャップがあるのがお分りいただけると思います。そうしてそこからそのギャップを埋めるような値動き(前週終値と今週始値の空いている場所)をしています。これが「窓埋め」と呼ばれる現象となります。
投資の格言に「埋まらない窓はない」という言葉があるほど、開いた窓は高い確率で埋められる傾向があります。その理由としては大きく二つあります。
a.早朝はレンジ相場である事が大半であり、その流れで小さく空いた窓は必然的に埋まる。
b.あまりにも有名な現象であり、トレーダーの共通認識となりやすい(というよりも100パーセント意識されます)
4.ここまでのまとめ。
基本的に窓というのは、微弱ながら土日や早朝の取引があるため必然的に起こる現象であり(取引しているのに価格変動が起きない訳がない)大半の場合は大した意味を持たず、すぐさま埋められてしまうものです。
しかし、窓が取引をする上で大きなヒントとなる場合もあります。事項からは、トレーダーの間で人気の「窓埋め手法」または「窓を意識したトレード戦略の立て方」について記述していきます。

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窓埋め手法について

最初に断っておきたいのですが、先程のドル円チャートで示現したような、小さな窓埋めを狙って朝一で取引するのは現実的ではありません。実際に朝一のチャートを見られている方はよく分かると思いますが、早朝はスプレッドがかなり開いており、しかも流動性に欠けるため、非常に不安定な値動きをするからです。
ですから窓埋め手法というのは、基本的には「窓がそこそこ開いている」&「窓が埋まらない状態のままアジアのオープンを迎えている」という事が条件となります。
では具体的な事例を見ていきましょう。
ドル円1時間足チャート。

12月1日の終値から、12月3日の始まりにかけて、比較的大きな窓が開き、更にそこから窓を埋めきれず、しばらく窓から離れていく方向に上昇したのが分かると思います。
このような動きになった理由としては、確か月曜早朝に米中貿易戦争絡みのニュースがあったからなのですが、このような時にこそ「窓を埋めるのではないか?」という視点で取引をする事が出来ます。
少し前の項で書いたように、窓はほとんど全てのトレーダーが意識していますから、窓から離れていく方向に新規ポジションを建てづらいという事情、また、米中貿易戦争絡みのニュースはいわゆる「全戻し」がよく起きるという事情、更にはこの時のドル円が上昇トレンドではなく、レンジ内での高値圏という意識が強そうという事から、113.8でのレジスタンス(何のレジスタンスかは忘れてしまいましたが・・・)でニュースでの買いが一息ついた辺りで逆張りを仕掛け、利益を得る事が出来ました。
おおよそこのような感じで、窓をトレードの根拠に加えて取引をすることが、窓埋め手法です。
注意点としては、私は窓を埋めた所で利益確定をしたのですが、基本的にこのような窓を埋めた後の動きは予測不可能という点です。
今回のチャートでは窓を埋めて利益確定&押し目買いが出た後、再度大きく下落したわけですが、毎回こうなるとは限りません。それはその時次第です。

窓埋め手法、失敗編

先程のユーロドルチャートをもう一度あげます。

これは窓が埋まらなかったパターンです。まあ、窓が200pipsくらい開いているので、埋めるに埋めれなかった感じでしょうか。この地点の窓は1年以上経った今でも埋まっておらず、もしもこの地点で窓埋めを狙いかつ、適当なところで損切りが出来なかった方は大変な事になったと思います。
開きすぎた窓は狙わないのが無難かと思います。それと損切りはしっかりと。

窓はサポレジになる?

「窓がサポレジになる」という意見を某所で読んだのですが、「そもそも週足の終値始値が意識されてるだけじゃね?」というのが私の見解です。
勿論、私とは比べものにならないぐらいの結果を残されているトレーダーさんが書かれていたので、口答えをする気は全く無いのですが(笑)あくまでこれは私見です。
まあ、どちらも大体同じ意味なので、それなりに意識はされていると思います。

窓はあくまで限定的な手法

そもそも窓自体が休日明けにしか起こらず、かつ窓が強く意識される条件も限定的ですので、私自身はあくまで「いい具合に空いてたらラッキー」ぐらいの気持ちで見ています。繰り返しになりますが、早朝に小さな窓埋めを狙いにいくのは、個人的にはオススメしません。10pips以上空いていたら狙ってみてもいいのかもしれませんが、いかんせん早朝スプレッドが痛手となります。

まとめ

a.窓は休日と早朝の取引が原因で開きます。
b.窓は確かに高確率で埋まりますが、あまりに頼りすぎて塩漬けにすると大変な事になる場合がありますので、「埋まらない可能性もある」という視点を持った方がいいでしょう。
c.窓系の手法は非常に限定的ですが、その分強力です。かのGFFさん(最大資産6億の元生主)も窓埋めをメイン手法としてたそうです。
今回はfxにおける「窓」をテーマに記事を書かせていただきました。
窓に関しては意外に奥が深いので、皆さまもご研究の上、実際の取引に生かして頂ければと思います。
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